【神保町】漆継ぎ・金継ぎワークショップ
クラス内容
<ワークショップ内容>
ご自宅にある、欠けてしまった器や割れてしまった器を「漆継ぎ」「金継ぎ」という方法で修理するワークショップです。
お気に入りの器やカップが欠けてしまった、ヒビが入ってしまった…などなど、値段に関係なく、大切にしている器をご自身で修理して、これからも愛情をもって使っていきませんか。
(修理する器は基本的にはご自身で用意して頂きますが、器が手元に無いけれど漆継ぎ・金継ぎを体験してみたい方にはこちらで器をご用意致します。お申込みの際にお知らせください。その際、器の修理状況や形状・色など種類は選べませんのでご了承ください。)
◇ 「漆継ぎ」「金継ぎ」とは…?
漆(漆の木の樹液)を使って、壊れた器を修理する方法です。
漆は古くは石器時代に、やじり(柄に石を蔓で縛り付け、さらに漆を接着剤として付けて頑丈にしていた)からはじまったと言われています。縄文時代の各地の遺跡からは、漆塗りの盆や器、くしなどの装飾品も発掘されています。
このような古くから身近にあった漆を使って器を修理したものが漆継ぎ、金継ぎです。
金継ぎがうまれた歴史には諸説ありますが、日本では茶の湯がさかんになるとともに始まりました。
昔から行われていた器の修理方法なので、金のラインが入った器などを目にしたことのある方もいらっしゃると思います。漆を塗って仕上げたものを漆継ぎ、金粉などの金属粉を蒔いたものを金継ぎと呼びます。
このワークショップでは、接着から仕上げまで樹液である漆で行い、金は純金を使用する本格的な漆継ぎ・金継ぎを体験していただけます。
また、少し細かいお話しになりますが…金継ぎ体験では扱いやすい極々細かいサイズの金粉(金消粉)を使用することもあるのですが、金の膜が薄く耐久性に心配があるため、今回は細かいけれどある程度耐久性のあるサイズの金粉(金丸粉)を使用します。
※どちらが優れている、ということではなく金消粉も金丸粉もそれぞれの良いところがあります。
※どちらも金の膜には変わりないので、使用度合いや扱い方によっては摩耗し剥がれることがあります。金の膜を長持ちさせる注意点はワークショップでお話しします。
漆を使うと完成までに時間がかかりますが、出来上がった器は漆器と同じような扱いで安心してお使いいただけます。
<修理できる器の種類>
◇ 漆継ぎ、金継ぎが初めての方向けのワークショップなので、修理できる器はおおよそ下記とさせていただきます。
また、漆を乾かす時は温度と湿度を管理した棚(「漆風呂」と呼びます。)に入れます。そのためおひとりあたりのスペース(器サイズや数)に限りがあります。
・ 欠け。(1cm四方程度の欠けまで)
・ 割れ。(3片まで。割れた破片は小さなものも含めて全てお持ちください。)
・ ひび。(欠けとひびの複合型でも修理可能です。)
・ 直径20cm以内の器。(20cm四方以内に収まれば、3点まで修理可能です。)
・ ガラス製、金属製、木製の器は対象外。
※お手持ちの器が対象かわからない場合は事前にご相談ください。
※上記に当てはまる場合でも器の破損状況や形状・素材により、ワークショップ日程内で仕上げることが難しい場合は対象外とさせて頂くことがあります。
※持ち込む器がお手元に無い場合はこちらで用意致します。
<カリキュラム>
(4回コースは4日目までで完成。6回コースは6日目までで完成。)
・1日目…器の素地を整える。割れた箇所を漆で接着する。欠けた場所を漆パテで埋める。
・2日目…接着したところ、埋めたところを整えて、漆パテでさらに凹みを埋める。
・3日目…漆パテを整えて漆を塗る。
・4日目…漆面を整えて、もう一度漆を塗り表面を滑らかにする。
・5日目…金粉を蒔く。
・6日目…金粉を磨く。
※1〜5日目まで、毎回漆を塗ります。一度漆を塗ると、乾くまでに8時間程度(割れの接着はもっと長く)かかります。
※期間内に完成できるよう、途中で講師が手を加えることがあります。(5日目と6日目の間に金粉を定着させる工程は講師が行います。)
◇ 漆かぶれについて
天然の漆を使うため、肌に付くとその箇所がかぶれることがあります。
漆を扱う際にはゴム手袋を使用しますが、ご了承の上ご参加ください。
講師プロフィール
・ 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科木工専攻卒業
・ 東京芸術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了
・ 卒業後も漆芸制作を続け、個展やグループ展など開催。
「漆」は漆の木の樹液ですが接着剤になったり、パテになったり、塗料になったり。
その結果、華やかな装飾を施せたり、力強い雰囲気に仕上がったり…実は多くの表情を持つ素材です。
ただ、漆の性質を無視して「こうしてやろう」と無理をするとうまくいきません。うまくいかなかった後のリカバリーには、原因となった工程の倍以上の時間と手間がかかることもあります。
丁寧に手をかけると思っていた以上の表情を見せてくれたりします。
ヨガも同じように、身体の声を聞きながら練習すると思ってもいなかった心地よさや感覚があったりします。
漆を扱うことはヨガの練習とは全く違う遠いことのようで、ヨガの練習と同じところがたくさんあることが面白いところです。
開催日程詳細
① 漆継ぎ4回コース (漆の黒色または茶色で仕上げます。)
開催日:3月7,14,21,28日(日)
※後日、修理した器を受取りにIYC神保町スタジオまでお越しください。
時間:10:00-12:00(11:30〜片付け)
② 金継ぎ6回コース(金で仕上げます。)
開催日:3月7,14,21,28日、4月4,11日(日)
※修理した器は最終日にお持ち帰り頂けます。
時間:10:00-12:00(11:30〜片付け)
※①②合計定員6名(最小催行人数2名)
開催会場・アクセス
住所:
〒101-0051
東京都千代田区神田神保町1-22 1〜6F
神保町駅: 半蔵門線、都営新宿線・三田線「A5出口」より徒歩4分
JR御茶ノ水駅: 「御茶ノ水橋出口」より徒歩約10分
※電話はありませんので、場所を良くご確認の上お越し下さい。
参加費用等
<参加費>
① 漆継ぎ4回コース 26,400円(税込)
※ 材料と道具代込み。
※ 器の用意を希望される方は器代込み。
② 金継ぎ6回コース 39,600円(税込)
※ 材料と道具代込み。
※ 金粉0.2g込み。(修理する面積にもよりますが、2点程度は金粉を蒔けます。)それを超える場合は0.2g毎に追加で3,300円(税込)またはIYCチケット1枚を頂きます。
※ 器の用意を希望される方は器代込み。
※ 器の一部を金継ぎ、一部を漆継ぎにする場合(例:2点は金継ぎ、1点は漆継ぎ。)は6回コースにお申込みください。
<持ち物>
・ 修理したい器。(直径20cm以内。20cm四方以内に収まれば、3点まで修理可能です。)
・ エプロンまたは汚れても良い服装(漆が服に付くと洗っても落ちません。)
<振込先>
口座名:インターナショナルヨガセンター
みずほ銀行 銀座支店 普通口座 口座番号:2419567
※振込は必ず参加者ご本人の名義でお願い致します。
名義が違う場合は必ずお知らせください。
<キャンセルポリシー>
・ コース開始日の1ヶ月前までキャンセル料はかかりません
・ コース開始日の7日前迄:キャンセル料30%
・ コース開始日の7日前以降:キャンセル料100%
上記キャンセル料がかかりますのでご了承ください
申し込み方法
<お申込み方法>
件名に「漆継ぎ・金継ぎワークショップ」と記載のうえ、下記①〜⑤までを明記して、
event.kumikoyoga@gmail.com までメールでお申込みください。
①お名前
②電話番号
③希望コース(4回または6回)
④お持込みされる器の状態(欠け・割れ・ひび)、個数。
※器の用意を希望される方はその旨(器の修理状況や形状は選べませんのでご了承ください。)
⑤お持込みされる器の画像(1点ずつ別々に撮影しなくても、全てを1枚に収めて頂いて構いません。)
※器の用意を希望される方は⑤の画像は不要です。
※メール申込み後、3日以内に返信差し上げます。
万が一3日を過ぎても返信の無い場合には、大変お手数ですが別のメールアドレスからご連絡ください。
※参加費の振込み確認後、正式申込完了致します。
お問い合わせ先
<担当者>
石下久美子
<お問合せ>
お問合せ・ご連絡は event.kumikoyoga@gmail.com までお願い致します。